お手紙が届きました。
一年間学んできた「福祉」のまとめをするので、
見に来てほしい、ついてはご予定をおしえてください、と。
14年間5年生の福祉の授業をコーディネートしてきてはじめてのことでした。

しかも、
いついつ来てください、ではなくちゃんと、
こちらの予定をきいてくれるとは、
なんて大人な対応でしょう。
(とても丁寧に綺麗な字で書かれていました!)
当日は招待状を持って、
児童と担任の先生がいらしてくださり、
教室ではクラスみんなの歓迎がダイレクトに伝わりました。

「誰もが暮らしやすい町つくり」をテーマに、
高齢福祉と障がい福祉を学んだ後、ユニバーサルデザインの授業を受けるという、1年間を通じて行う総合の授業です。
教室には5つのグループに分かれて制作した、
「暮らしやすい町」を体現したジオラマで出来上がっていました。

パワーポイントも個性的で質が高く、
ひとりひとり声がはっきりとして、
工夫と入念な準備のあとが感じられます。
低学年にありがちな、
独りよがりなプレゼンではなく、
相手に伝わることを前提としたものでした。
どのプレゼンも作品も、
コンセプトや出来ばえなど興味深く、
魅了されるものでとにかくびっくり。


その後グループを回ってジオラマを見せてもらい、
説明を受けました。
一年間授業でやってきたことが、ここまで結実しているなんて。
コーディネートを担当した箱崎さんの苦労が報われたとき思います。


最後に感想を請われたので、
心からの御礼と感謝とともにふたつお話をしました。
嬉しかったのは「交流」が必要だといったグループが多かったこと。
「私」が暮らしやすい町は私だけではできません。
あなたが住みよく、みんなが幸せに「よりよく生きる町つくり」のためには、
人と人とが交流し、話し合って作っていくことが必要だと思うからです。
もうひとつ。
福祉の授業は5年生だけで完結しているものではありません。
2年生の町たんけん、
3年生のスーパーマーケット見学や地域安全マップ作り、
これまで体験し、みんなが話し合った学んできたことが集約されています。
そして、
5年生で終わりでもありません。
今日披露してくれた「こんな町ができたらいいな」は、夢物語ではなく、
みんなにも実現することができること。
どうしたら実現できるのか?
それを6年生の社会科で学んでいきます。
挙げてくれた疲れたときの「誰でもベンチ」
最近校区内5カ所で実現しました。
あったらいいな、を自分たちの手が実現に導いた人たちが実際にいるのです。
5年生には、準備ができていました。
間もなく最高学年。
頼もしい子どもたちのスタートを、
一緒にきることができ、また一緒に学ぶことができ、
最高に幸せです。
6年生がとてつもなく楽しみです。
お招きいただきありがとうございました。
6年生もよろしくお願いします。
(by花)
花さの伝えたいこと
担任の先生の指導力に敬意を表します。
なぜなら、
私たちコーディネーターにできることは、
様々な体験を子どもたちにしてもらうことにすぎず、
それが学びになり、生きる上での力や優しさとなっていくかは、
ひとえに先生の授業にあるからです。
posted by あん子応援団 at 13:00|
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