5年生の総合学習「誰もが暮らしやすい町づくり」。
2学期は障がい者福祉について学んでいます。中でもあん子応援団が大きく関わっていくのは、体の不自由な方や体調の悪い方々が使用する車いすの扱い方についての体験授業です。
➀車いすオリエンテーション(10月20日)
車いすを使用するには、まずはその取扱い方と操作方法について知る必要があります。
松庵小学校の車いす学習では、毎年、車いすの扱い方を熟知している民生委員やあんしん協力員の方々に講師としてレクチャーしていただいています。今年も4名をお招きし、車いすの開き方から点検の仕方、段差やスロープの昇降についてもしっかり教えていただきました。
そして車いすを扱うときに一番大切なことは、乗っている人が安心して安全でいられるように気遣うこと。この日一番の学びです。


A学校−西荻窪駅間 車いす往復体験(10月27日)
クラス毎に、2人1組となり、西荻窪駅までの往復体験をしました。
今年度、このプログラムを行うために、社会福祉協議会(1学期に予約済)、民生委員さんや近隣施設にご協力いただいて18台の車いすを確保しました。
西荻窪駅までのルートは民生委員さんと事前の打ち合わせでできるだけ安全な道を選び、担任の先生方にも前日までにルートを実際に歩いて確認していただいています。事故のないように、歩行者や地域住民の方のご迷惑とならないように、できる限りの対策をして行っています。


当日は両クラスとも17台の車いすを連ねて出発しました。これだけの列をなして移動するには、担任の先生だけでは当然むずかしい為、民生委員さん方に付き添いをお願いしました。
学校の東門から出発しますが、門のところにはさっそく段差があります。教わった通りに、乗っている人に声掛けをしながらやってみますが、高さのある段差を降りるのはなかなか至難の業。なんとか降りて、さあ道路に出たぞ!と思いきや、あれ?思うようにまっすぐに進めない!いつも通っているはずの道なのに、感覚も見える景色も全然違います。信号、車、歩行者にも気をつけて進みます。途中の公園で休憩を挟みながら、西荻窪駅に到着。駅のスロープを上がって北口まで行き、そこで乗り手と押し手を交代。今度はスロープを下り、来た道を戻りました。
途中、車の多い場所では近所の方が往来を見守ってくださったり、信号待ちではこのような取り組みについてほめてくださる方もいたり、近隣の方々のご協力にも感謝しつつ、無事に体験を終えました。

体験した子どもたちからは、いつも通っている道なのに、はじめて段差を意識した。道路のガタガタが思ったより体に響く。などの感想が上がっていました。
そして体験したからこその疑問も湧いてきて、階段しかないところはどうするのだろう?雨の時はどうする?などなど…
それは次回お招きする、車いすユーザーの大野さんにあれこれ聞いてみよう!
(by箱)
posted by あん子応援団 at 09:00|
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