今年も「アートわっか」の皆さんが来てくださいました。
図工の高瀬先生から
「いつもは作ることが多いけど今日は美術作品を見て意見を言う授業です」
わっかさんからも「お友だち話をよく聞いて、作品を見て思ったことや感じたことをおしゃべりします。正解も間違いもありません」
5〜6人のグループに分かれわっかさんが各グループに1〜2人入ります。
まず10枚のアートカードから自分の気になった絵、好きなカードを探します。


「この松の絵がいい」「この絵は形が気になる。」
「松ってどうしてわかるの?」「学校にあるから知ってる。」
わっかさんは子どもの言葉をひとつひとつ拾っていきます。
最初はなかなかうまく自分の言葉で言えない子も、友だちと一緒に絵を覗き込むうちに「あぁ本当だ」の声が。
アートカードを3枚に減らし共通点探し。少し難易度が上がったかな。なかなか意見が出にくい時は臨機応変に絵の組み合わせを変えます。


「これとこれは昔かいた絵。江戸時代?」「女の人の顔が白い。同じ時代の人」「着物の形と木の形が同じ」
保護者の方々も興味深く参観していました。
最後は岡本太郎の大きな1枚の絵に。


「しっかり見てね。どんなことが起こっているかな」
「悪の世界、残酷な色」
「どうしてそう思ったの?」と話を深めていきます。
「これは戦争の絵だ。領土問題」「おもちゃや折り紙、一反木綿がいる」「ごみ箱で、清掃員がここ」
またさまざまな生き物を見つける子どもたち。
「ほんとだ〜」と新しい気づきがあります。
「これは人間社会を表している。自然を破壊したせいで人間が食べられている」
立ち上がって指をさしました。
一枚の絵からさまざまな意見が飛び交う。話題になっている事柄からの想像もあって興味深いです。
あっという間に時間がたちました。
最後の感想でも、楽しかった〜とたくさん手が上がりました。

「おしゃべりできて楽しかった」「最初はわからなかった共通点が見つけられるようになった」「いろんな意見が聞けるのが楽しかった」「友だちの意見を聞いて自分の世界が広がった」
楽しかった様子が伝わります。
わっかさんからも
「美術館や博物館に行った時だけでなく、普段の生活の中でも役に立ちます。お友だちと同じことを感じたり違うことを感じたりします。新しい発見があるね」
意見を言う力、人の意見を聞くこと、深めること、世界が広がる貴重な授業でした。
アートわっかの皆様 ありがとうございました。
(by源)
posted by あん子応援団 at 17:00|
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