11月に車いすの操作方法を学び、西荻窪駅までの往復体験から戻ってくると、
自然と車いす生活についての疑問、質問が湧いてきた5年生たち。
今回は日常的に車いすを使って生活されている方をお招きし、お話を聞きました。

大野さんは脳性麻痺により生まれた時からお体が不自由で、
足の痛みがひどくなり手術を受けた中学生の頃から、車いすで生活されるようになりました。
すべてをみんなと同じように行うことはできないけれど、どうしたらできるかな、
できることを探そうと考え、友達にも自分の体のことを話し、
協力してもらったり工夫したりしながら学校生活を送っていたそうです。
現在は一人暮らしをされていて、家の中もスロープをつけたり、
大野さんが生活しやすいようにいろいろと工夫がされているとのこと。
例えば、洗濯機はドラム式を使うことで一人で出し入れができますし、
干すところは、友達が物干し掛けに紐を取り付けてくれたので、大野さんの届く位置に竿をかけられるようになっているそうです。
趣味もたくさんあって、旅行に行ったり、車いすバスケをしたり、友達と山登りをしたりもするそうです。
旅行に行くときの、車いすでの飛行機の乗り方や、車いすバスケ用の車いすについても詳しくお話してくださいました。

大野さんは色々なことに挑戦されていて、聞いているだけでワクワクします。
ポジティブな青年そのもので、障がいがあることを感じさせません。
もちろん、私たちには計り知れないほどの大変なご苦労はあるはずですが、
大野さん曰く「みんなと一緒。誰かに助けを借りたいときは勇気がいるよ。
でもそれはみんなもそうでしょ?」
助けてほしいことの種類は違っても、気持ちは同じ。お互いに声を掛け合えたら、
もっと暮らしやすくなるね。

障がいのあるなしに関係なく、誰もが暮らしやすい町づくりを、大野さんも目指して
子どもたちにお話しする活動を続けていらっしゃるそうです。
授業が終わった後の中休みも、まだまだ大野さんのお話が聞きたくて、大勢の子が残っていました。
大野さん、お忙しい中、ご来校ありがとうございました。
(by箱)
posted by あん子応援団 at 11:16|
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