2025年03月17日

◆ 3年生 ヤギ博士になろう

松庵小のシンボル的存在であるヤギのしょうちゃん・あんちゃん。
2頭のお世話は、いきもの係りボランティアの方々だけでなく、4年生も当番制でエサをやったりブラッシングをしたりしています。

子どもたちの中には、しょうちゃん・あんちゃんのお世話で初めて「いきもの」に関わるという子もいて、触るのが怖い、かまれたりしないかな?と不安な気持ちになったりします。また、動物が好きで犬や猫を飼っているという子どもたちも、ヤギとの関わり方となるとわからないことだらけ。
ヤギのお世話をするためにはヤギについての正しい知識が必要なので、4年生にあがる前に、農工大の渡辺元先生からレクチャーを受けました。

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しょうちゃんとあんちゃんのご飯は、渡辺先生のご指導のもと、基本的には購入した干し草を毎日決められた分だけ食べさせるようにしています。でも校庭にはたくさんの木々や草花が季節ごとに茂っており、ヤギが好む笹なども豊富にあるので、お散歩がてら食べさせてもいいよ、とのこと。ただし、校庭には、ヤギにとって毒になる草木もあり注意が必要です。野生のヤギであれば、食べても大丈夫かどうかの判断ができるけど、飼われているとその判断が鈍くなってしまったり、信用している人間が与えてくれるものは疑いなく食べてしまうのだそうで、気をつけなければいけません。
体調管理のためには、普段から糞の状態をよく観察しておくことも大事なのだそうです。
また、えさをくれる人や撫でてくれる優しい人、反対に脅かしたりいじわるをする嫌な人はわかるし、しっかり覚えるそうです。
いじわるをされると、攻撃的になったり不安で落ち着きが無くなったりするとのこと。これはヒトも同じですね。

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この日はあいにくの雨で、しょうちゃん・あんちゃんに昇降口に来てもらっての授業でした。
ヤギは濡れることが大の苦手だそうで、ヤギ小屋から昇降口まで来ることも、慣れない場所で大勢の子どもたちに囲まれたことも、2頭にとってはストレスだったようです。ごめんね、しょうちゃん、あんちゃん。
でも渡辺先生のお話を聞いて、たくさん質問もして、しょうちゃんとあんちゃんに笹を上げたり、ブラッシングもさせてもらったおかげで、今年も全員ちゃんとヤギ博士になれました。ありがとう!4年生になったら、正しい知識と愛情をもって、しっかりお世話してくれると思います。

渡辺先生も、お足元の悪い中、ありがとうございました。

(by箱)


かわいい花さんの授業こぼれ話

授業実施にあたって、
3人のいきもの係ボランティアの方がお手伝いに来てくださいました。
荒天の中、濡れながらも、
子どもたちが体験できるように
エサの用意をしてくださったり、
慣れない場所で落ち着かないヤギを宥め寄り添ったり。
3年生、見てれくれたかな?
お世話するって、
エサやりや掃除は勿論だけど、
大切に愛おしみ、気持ちを思いやることなんだね。
動物も人も同じ。
4年生になる前の最後の出前授業は、
そんなことも教えてくれる授業です。
posted by あん子応援団 at 15:23| 事務局からのお知らせ