5年生は、総合学習「誰もが暮らしやすい町づくり」で、1学期は高齢者福祉を学びました。
そして2学期は障がい者福祉について学んでいます。
今回は車いすユーザーの方の立場を体験しました。
車いすでの体験をするにあたり、まずは民生委員さんから車いすの操作方法について教えていただきました。
車いすを使用するときは、車や自転車に乗るとき同様に点検をします。
ブレーキは左右ともしっかり効くか、タイヤに空気が十分入っているか等、一つ一つ教わりながら自分たちで確認をしました。


車いすに乗る方が安心して移動するためには段差やスロープの使い方も知っておく必要があります。
ティッピングレバーに足をかけて、車いすの前タイヤを持ち上げるコツや、スロープは後ろ向きに降りるなど、
車いすを安全に丁寧に操作する極意をたくさん学びました。

そして後日…社会福祉協議会と民生委員さん方から車いすをお借りして、合計15台の車いすを連ね、
クラス毎に西荻窪の駅までの往復体験をしました。
事前に民生委員さんが決めてくださった、車の通りの少ない比較的安全なルートを通り、担任の先生を先頭にその他大人が3人付き添って
安全に配慮しながら西荻窪駅を目指しました。

最初の難関は学校の東門です。スタートから段差があり、車いすを後ろ向きにして、「段差を降りますね」と声掛けをしながら下ろします。

平坦に見える道も、実はかまぼこ型に傾いていて、気を抜くと車いすが側溝の方に突っ込んでしまいます。
まだ体の小さい5年生にはやや大変だったかもしれませんが、徐々にコツをつかんで、上手に運転していました。

西荻窪駅北口の広場で乗り手とこぎ手を交代し、来た道を戻ります。復路の難関は下りのスロープです。
学校の短いスロープとは違い、長くてカーブしています。教わった通りに後ろ向きに下ります。少し緊張しているようでしたが、それでも全員、慎重に慎重に、気を使いながらゆっくり上手に下りてくることができました。
学校まで戻ってから、先生が体験をしてみた感想や疑問に思ったことを聞いてみると、車いすで行かれない場所はあるのか、車いすはこの形しかないのか等、
体験したからこその疑問質問がたくさん出ました。
それらに対しては民生委員さんが答えてくださいましたが、次回、車いすユーザーをお招きしてお話を伺う機会を設けているので、そのときにも詳しく色々聞いてみましょう、ということで今回の体験は終了しました。
(by箱)
posted by あん子応援団 at 10:00|
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